おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
人間ってのは
年を取ると偉そうになり、
お偉くなると傲慢になり、
いつの間にか学ぶことを忘れてしまい
自分勝手な振る舞いが増えてきますね。
クレーマーは60代男性がダントツに多いと言われますけど、
ま、そういうことなんだと思います。
もちろん当てはまらない人も多いですし、
おそらくそういう人は
年を取るほどに謙虚になり、
お偉くなるほど自分を律し、
常に学びを大切にして
いつの間にか人格者になっているのでしょう。
私自身も50代になり、
一応、経営者でもありますから
意識して学ばないと
道を間違えそうだなと恐れています。
大事なのは、
あ、よくわかんない…を大切にすることですよね。
すぐ調べる、学ぶという姿勢。
読書好きはこういう時に助かりますね。
取り合えず本を読みますから。
ただ気を付けねばならないのは
読みたい本を読むってのは
もちろんそれはそれでいいのですが、
時には読みたくない本を読むとか、
興味のない分野の本も読むという姿勢です。
知性が起動するときって
意外とこういうところにあったりするのですよね。
学ぶべきものが
必ず好きである、興味があるなんてことはないので
やはり自らが突っ込んでいって
あまり好きじゃないけど学んでみる、
興味はないけど学んでみる、
そんなふうに取り組むべきなのだろうと考えております。
今回ご紹介する書籍は、
【 ここだけ押さえる!会社法のきほん第2版 】 です。
本書をピックアップした理由
『 ここだけ押さえる!会社法のきほん第2版 』
神田 秀樹 ナツメ社 を読みました。
ええっとですね、
当ブログのなかでこの手の本をご紹介することは
そうそう滅多にあることではありません。
読んでも書評を書きませんし、
興味を持って読みたい人も
おそらく少数派でないかと思うんですね。
実は、私自身に会社法を調べるべきことがありまして、
それはGoogleさんで検索を掛けて
あっという間に解決はしたのです。
ですから本来はそこで全て完了でいいのですけど、
あ、オレ、会社法ってきちんと学んでないと
今さらながら、恥ずかしながら、気づいたのですね。
一応ですよ、
執行役員を5社で勤めましたし、
取締役も2社で勤めましたし、
代表取締役も2社めです。
そして現在進行形でもあるのですね。
そりゃそこそこの知識は持っているつもりです。
実務の面でも必要でしたので、
その都度調べて学んではきました。
しかし弁護士や税理士という専門家が付いていますから
だいたい聞けば教えてくれるじゃないですか。
ですから会社法全体を
しっかり学ぶ機会はありませんでしたし、
でもそれでいいのか?社長さん…と
これはちょっと恥ずべきことだ思ったのですね。
よし、せっかく気づいたのだから
速攻で行動しようと思いまして
Amazonを開いて
会社法で検索を掛けて、
新しめの本の中から
あまり学術的に難しくならないように、
私の頭脳でも理解できそうな
嚙み砕いてくれている本…ということで
本書をポチっとしました。
著者である神田秀樹先生は
なのにわかりやすさを追求し、
一部はマンガにもなっているらしい(笑)。
この本ならちょうど良さそうだと思い、
自宅に届き次第に読み始めたのでした。
目次
第1章 そもそも「会社」ってなに?
第2章 会社を作るってどういうこと?
第3章 会社を構成する「機関」ってなに?
第4章 会社のお金って、どうなってるの?
第5章 会社のかたちが変わるって、どういうこと?
第6章 これからの会社法
感想
しかし、何でも、あれですね、
勉強はしておいたほうがいいですね。
本書を読んで、
全然わからない、知らない、というところは
正直ほとんどなかったです。
ホッとひと安心です。
経営者として
基本的な会社法の知識はあることが判明し、
そのこと自体にも価値があるように思います。
ただ今まで実務的に学んだだけなので
今回のように体系的に学んだ経験は
今後の会社経営にも活きてきそうですし、
それよりも何よりもベースとなる知識が
自分の「発想」に膨らみが出てきそうです。
断片的だった知識が繋がりを持って、
点と点が線になっていくような感じですね。
当たり前の話しですが、
会社法なんて所詮「会社」をどう運営するか?
その適正化のために存在するわけでして、
ここには超大手企業から中小零細企業まで
すべてが含まれているわけですね。
ですから企業規模によって
必要となる該当する法律はかなり違うのですが、
知っておいて損はないというか、
本来は大企業向けなルールだけども
中小企業でもやりようによっては
活かせるということもなくはないと思います。
その実現可能性云々よりも
私は柔らか頭の発想力が経営者には
必要不可欠ではないかと思うのですね。
できるできないではなく、
発想さえ浮かんでくれば
実現できなくとも
こうすればいいかも、ここを変えればいいかも、
こんな展開が頭に思い浮かぶだけでも
経営的にはありだと思います。
その意味ではきちんと会社法を学んで良かったと
心から思いますね。
あとは法律的なモノの考え方でしょうか。
私は10年以上前ですが、
法律家をメインターゲットとした
人材紹介、人材派遣の会社を経営していましたので、
実に多くの先生方とお会いしてきました。
また有資格者だけではなく、
パラリーガル、特許技術者、特許事務、特許翻訳など
資格者を支える専門職の方も多かったですし、
今現在資格の勉強をしていて
補助者として実務経験を積みたいという
若い方々とも数多くお会いしてきました。
自分自身は法学部を出たわけでもありませんし、
資格を目指していたわけでもありません。
ですが法律家の方々との人脈ができて、
今でも繋がりのある先生方がいらっしゃるのは
とても有難いことですし、
仕事内容がある程度理解できているので
初めてお会いする方々とも
わりと仲良くなりやすいです。
ですので士業の方々の人脈は
それなりに持っている私ですが、
法律のことが詳しいわけではありません。
仕事柄、受験して、合格したことがありますが、
法律に触れたと言えるのはこれくらいです。
転職エージェントを長くしていますので
労働基準法については知識がありますし、
クリニックの開業支援をしているので
医療法もある程度は知っています。
ただそれぞれの法律を知ることも大事ですけど
私はその法律の考え方というか
経緯とか、流れとか、背景とか、
そういうものも大事であると考えています。
この観点で会社法を考えると
そもそも平成18年に施行された新しい法律ですし、
平成26年、令和元年に改正されており
おそらく今後も世の時流に合わせて
何度も改正が入るものだと思うのです。
法律の専門家なら話しは別ですけど、
普通の人はそこまでキャッチアップできませんよね。
だから違和感に気づけるというか、
こうなっているはずだという勘が働くというか、
そんな感性が大事じゃないかと考えます。
その根底にあるのは法律の考え方でしょう。
ある種のセンスみたいなものでしょうか。
本書を読むことで
ほんの少しだけですけど、
会社法とは?という原則が学べて
ほんのちょっとだけ感性を磨くことができたと
勝手ながら感じております。
自分自身に乞うご期待ですね(笑)。
評価
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
おお、会社法か、
自分も学ぼうと思っていたんだよ…と言って
本書を手に取る人はあんまりいらっしゃらないと思いますけど
個人的には読んで良かった、学んで良かったと
素直に思える良書と思いました。
そもそもですね、
世の中には社長という人が多いですが、
そのなかでどれだけの人が
会社法をきちんと勉強しているか?
私は相当に疑問です。
ま、自分も含めてなんですけどね。
大企業なら法務部門などに
詳しい人が在籍しているでしょうし、
中堅企業ならきちんとアドバイスをくれる
顧問弁護士がいるでしょうし、
中小企業はそこまで手が回らずに
税理士がカバーしているケースも多いと思います。
それなりの企業規模であれば
社長と言ったって
そのほとんどはサラリーマン社長ですから
出世には勝ったのでしょうけど
会社法に詳しい人なんて少数派でしょう。
起業したばかりの社長は
立ち上げに関する部分は理解していても
その先に必要となる部分までは把握できていないでしょう。
中小零細企業の社長などは
明らかな違反があっても誰も咎めないために
適当に済ませてしまっている人も
結構多いのではないかとすら思います。
たぶん会社法?はあ?
そんなん知らなくても商売はできる…みたいな人も
少なくはないと思うんですね。
ですけど会社法を知らないと
会社の持っていき方とか、
それこそビジョンやプランの選択肢が
限定されてしまうというところもありそうです。
少なくとも私は資本だとか、
株式、社債のあたりは勉強になりましたし、
(まあしばらくは必要ない知識ですけど)
必要になる時が来るのかはわかりませんが、
知っておいて良かったかも…と思いました。
やっぱり何でも知らないよりは
知っておいたほうがいいですし、
完璧に理解できていなくとも
必要になった時にあの時のあの本に書かれていたなと
気づくことができるならば
それだけでも優位性があるんじゃないかと思います。
それといかに仕事に活かすか?
医療法はまた全然違うのですが、
会社法と似たところ、逆に全然違うところ、
そこを見極めれば
新たな発想が生まれるかもしれませんし、
斬新なアイデアも生まれるかもしれません。
これからも頭を使います。
それでは、また…。
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