おはようございます。
読書がライフワークになっている
医療業界のコンサルタント
ジーネット株式会社の小野勝広です。
最近思うのですけど…
世の中の風潮として
とにかくわかりやすさを追求していて
書籍なんかもそうですけど
あたかも簡単にわかるとか
誰でもわかるとか
それこそサルでもわかるとか
そんなふうにする傾向がありますよね。
ところがですよ…
世の中そんなに甘くなくて
何でも簡単に理解できるなんて嘘じゃないですか。
むしろわからないもの
わかりにくいもの
わかるまで時間が掛かるもの
そういうほうが絶対に多いですよね。
私たちはそれを見切って
賢く生きていかないと
わかったようなわからないような
いや確実に理解なんかできていないのに
わかった気にさせられて
後々に大きな失敗をするんじゃないでしょうか。
わかったと思っても
全然わかっていなかったということは
人生のなかで結構多いと思うんですよね。
もっともっと考えて
しっかり勉強して
わからないことを出発点にして
学び続けないと痛い目に合いそうです。
そんなことを言いながらも…
今回ご紹介する書籍は、
【 13歳からの経営の教科書
「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語 】 です。
本書をピックアップした理由
『 13歳からの経営の教科書
「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語 』
岩尾 俊兵 KADOKAWA を読みました。
どう考えても
私の考えていることと真逆な本です(苦笑)。
経営を本気で学ぼうとするならば
きっともっといい本はゴマンとあるでしょう。
それは百も承知なのですが
何だか本書は気になってしまったのです。
自分だけの勉強ではなくて
例えば弊社の社員であったり、
それこそ自分の娘にも参考になるかもしれない。
その前に自分が読んで
読ませるべきなのかを判断したい。
そんなことを考えながら
果たしてどうかな?と思いつつ読み始めました。
目次
第一章 不思議な教科書
第二章 ぼくたちの放課後ビジネス
第三章 私たち、株式会社はじめます
第四章 俺たちの合言葉は「なんでも、どこでも!」
第五章 ワタシたち「ゴミ買います!」 放課後株式会社の奇策
第六章 放課後株式会社、乗っ取りの危機
第七章 伝説の経営者登場
あとがき
『みんなの経営の教科書』
基礎編
中級編
応用編
感想
いや~、食わず嫌いはよろしくありませんね。
難しいものは難しいままに
一旦、保留することも大事ですけど、
やっぱり難しいものを
できるだけ簡単に表わすことも大事ですね。
本書の設定は
中学生がビジネスに興味を示して
自分たちで
できるビジネス「的」な活動を実行していく。
そのなかで
壁にぶつかったり、
どうしていいのかわからなくなったときに
登場するのが「経営の教科書」です。
ここには経営の基本の「キ」の字と言えるような
ビジネス上の困難を乗り越えるヒントが書かれています。
素直な中学生たちは
それを信じて実行し
小さな成功を勝ち取っていく。
我々読み手は
そのストーリーから
自然と経営の原則を学ぶ事ができます。
う~ん、バカにできない。
実際に経営者である私ですら
そこそこ勉強になってしまいました(笑)
全然、難しいことは書かれていないですし、
あくまでも中学生ができることですから
ぶっちゃけ大人ならやろうと思えば
必ずできることなのです。
ただやらないだけ。
やりたくないのか
やらなくていいと思っているのか
そこは人それぞれでしょうけど
最初の1歩を踏み出さない。
もし行動に移す人がいたら
確実に経営者になれるでしょう。
でも別に誰もが経営者になる必要なんてないのですから
本書を読んだからと言って
そこにインスパイアされて
経営者を目指す必要はありません。
ところがですね
どんな仕事をしていても
どんなポジションで働いていても
経営というものを理解しておけば
自分の仕事のレベルもグッと上がることは
絶対に間違いないと思うのですね。
経営的なセンスを磨くには
本書は最適と言えるかもしれません。
少し簡単過ぎるところはありますし、
こんなに上手く行くか?という
エクスキューズはあるとは思いますよ。
しかし捉えようによっては
本書をきっかけにして
さらに経営を学びたいと思う人もいるでしょうし、
経営者になりたいと
強い意欲を喚起される方もいるかもしれませんし、
今の自分の仕事にヒントを得て
すこぶる成長する人もいるような気がします。
いいんじゃないでしょうか。
最初の1歩はそういうことでも。
現実の経営は
もっと泥臭いですし、
もっと苦しいですし、
もっと難しいのは当たり前です。
でもやらないうちから
自分には無理だと諦めてしまったり、
経営者になってもいいことなんかないと
つまらない損得勘定で考えるよりも
本書に書かれているような
とてつもないピュアな心を持って
チャレンジしてみるのもいいような気がします。
経営って楽しいものですし、
やりがいのあるものですし、
やってみる価値のあるものだと思ってます。
少しでも経営に関心のある方は
是非とも本書を読んで
次なる展開を生み出して欲しいなと思いました。
評価
おススメ度は ★★★★☆ といたします。
これだけベタ褒めしているのですから
五つ星でもいいんですけど、
やっぱり簡単な本には
内容にも限界があるとも思うんですね。
本書は巻末に
ビジネスや経営上においての
大事なポイントを解説していたり、
経営の根幹にズバッと切り込んだりしていて
まあ頑張ってはいるんですけど
深い思考には繋がりません。
その点で★がひとつ欠けました。
とはいえ何かのきっかけにはなるでしょうし、
ここから自分で導き出すことも可能ではあります。
今まで経営なんて
あんまり考えてこなかった方には
いい教材になるのではないでしょうか。
それでは、また…。
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