ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

病院が銀行から融資を受けるためには?

 

おはようございます。

 

医師、看護師の人生の転機でお役に立つ

転職・開業コンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

少し古い雑誌ですが、

下記の写真にある週間ダイヤモンドに

面白い記事がありましたので、

ご紹介致します。

 

医師職場病院

 

週刊ダイヤモンド

時々医療に関しての特集を組んでおり、

私などはいつも勉強をさせて貰っています。

 

病院のランキングについては

どうかな?と思いますが、

それ以外の記事は実に参考になります。

 

特に今回号は面白かったですね。

 

その中でも今回のタイトルにもしましたが、

「病院が銀行から融資を受けるためには?」という記事に

私は反応しました。

 

下記、病院や診療所の経営層の方には

参考になるのではないでしょうか?

 

<銀行はここを見ている!>

1、他の病院との差別化ができていない。

 

2、流行に左右され、

  小手先の対策ばかり講じる。

 

3、事務局長など、

  コスト管理を

  しっかりできる人がいない。

 

4、理事長などがやみくもに事業を拡大する。

 

5、経営不安があり、

  診療報酬債権を担保として取られている。

 

6、キャッシュフローの約7倍を超える借り入れがある。

 

7、医師や看護師が辞め始めている。

 

8、後継者や、病院の要となる人が不在。

 

9、周辺地域の人口が減っているなど、

  一定の患者数が獲得できない。

 

10、患者への対応の仕方が横柄であるなど、

  将来的に患者離れが起きそう。

 

病院が資金繰りなどについて

頭を悩ませるというのは、

本来はあまり良い事とは思いません。

 

ですが国の財政に余裕がない訳ですから、

これからは益々自立して

独立採算制を取らざるを得ないですね。

 

この10項目の全てが正しいとは思いませんし、

全てを実現するのは相当に困難な事だと思います。

 

しかし、ひとつひとつの項目を

経営指標にする事で

改善される課題もあると思いますし、

そんな経営者が増えて欲しいなあと

希望致します。

 

私の仕事的には、7と8ですね。

 

正直離職率の高い病院に、

医師をご紹介するのはかなり躊躇しますし、

医療現場におけるトップがはっきりしない病院も

ご紹介しにくいです。

 

当然、採用活動に悪影響を及ぼすでしょうし、

現場の医療者が不足しているとなると

銀行もおいそれとは資金提供できないのでしょうね。

 

そうは言っても、

病院が資金繰りを悪化させ、

倒産するというのは社会的な影響も大きいですし、

場合によっては人の命にも関わる問題です。

 

銀行もその辺りはよく理解しているのでしょうが、

とは言え営利企業でもありますから

貸し倒れだけは勘弁と考えているのでしょう。

 

別に病院に限った事ではありませんが、

すべからく経営に携わる方には

健全経営を心掛けて頂きたいものですね~。

 

私自身ごく短い期間ではありましたが、

経営というものに携わる機会を持ち、

非常に勉強になりましたし、

苦しかったです。

 

多忙な医師が経営者になるのは大変ですが、

医療現場を理解していない方が

経営者になるのは難しいですし、

医学を知らない経営者が

病院を経営するのもどうかと思います。

 

銀行の言っている事は

経営論的には間違いのない事でしょうが

医療は効率的な経営をすればいいというものでもなく、

その辺りのさじ加減というのは

実に難解だと思ってます。

 

病院のない地域は社会的に良いとは言えません。

志の高い医師に頑張って頂きたいです。

そしてそんな方々も応援してまいります。

 

それでは、また…。

 

 

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