おはようございます。
医師、看護師の転職パートナー
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「嬉しうて、そして…」
城山 三郎 文春文庫 を読みました。
本年最初の書評は、
城山三郎さんにしました。
いや~、やっぱスゲー!
この方は政治、経済、社会、
ビジネス、歴史と守備範囲が広く、
そしてその根底には「人」が常にあり、
とにかく文章がきれいで、
学ぶべき点が大変に多く、
非常に面白いです。
年末年始は夢中になって
読んでしまいました。
まずは目次をご紹介します。
Ⅰ、私の履歴書
Ⅱ、政治とは
Ⅲ、経営とは
Ⅳ、人間とは
シンプルなタイトルですが、
それだけに興味を持ちませんか?
もしそう思ったあなた!
絶対に読む価値があります。
と言うか、是非お読み頂きたいです。
内容を私ごときが解説するのは
誠に僭越な程に良い本ですので、
私がズシンと来たシーンを
3点ほどご紹介します。
「現在のビジネスマンは、
インターネットの普及やグローバル化で、
昔とは比べ物にならないほど情報過多になっている。
情報をどう処理するかということにばかり気を取られ、
本当に人間性を深める時間を持てない人が
多いのではないか。」
う~ん、確かに…。
少し広く、浅くなり過ぎていて
器用で賢くはなっているのでしょうは、
もしかしたら人間が
薄っぺらくなっているという側面も
なきにしもあらずかもしれませんね…。
「みんなと仲良くして、
勇気をもってことにあたり、
しかも根気が必要。
やはり最後は根気です。
夏目漱石の言葉にもあります。
<人は才能の前には頭を下げないが、
根気の前には頭を下げる>とね。」
根気…。
大切なものなのに
見失いがちなようにも思います。
根気とか、努力とか、根性とか
ダサい言葉になってしまっていますよね。
ここからやり直して
いかねばならないのかもしれませんね…。
「これから先、
いつも自分を少々無理な状態に置くようにしなさい。
という言葉です。
つまりこれは、
人は自然な状態のままにおかれていては成長しない。
だから<少々>。
そしてそれを
<いつも>という点が大事なんですね。
40代からの転機や転職。
新しい環境へのスタート時には
特にこのような気持ちが大切になるのではないでしょうか」
いつも自分を少々無理な状態に置く…。
そうそう、
そういう状態って
確かに最も自分が成長できるんですよね。
小事に忙しく、大事を忘れる…。
そういう状態になってしまっている方って
私も含めて少なくないような気がします。
などなど、ホント目から鱗のような言葉が
そこかしこに散りばめてあるのです。
きっと他のページにも
素晴らしい金言がある事
間違いなしですよ。
いや~、正月早々に
素晴らしい書籍と出会えました。
さすが城山三郎さんです。
おススメ度は ★★★★★ と満点にします。
正月最初というご祝儀もありますが(笑)、
読んで絶対に損のない良書ですよ。
それでは、また…。
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