ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

日本の論点

 

おはようございます。

 

医師の転職・開業相談を

未来を共に考えるスタンスでお受けしている

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

日本の論点

大前 研一 プレジデント社 を読みました。

 

医師キャリア論点

 

大前研一…。

学生時代や社会人になったばかりの頃は

よく読んだ方であります。

 

いつもすご~く勉強になるのですが、

なぜか随分とご無沙汰してしまっていました。

 

たまたま本屋で見掛けて、

しかもタイトルが「日本の論点」ですからね。

ふむ…、気になる…と。

 

そして帯には、

「ビジネスマンは

 このレベルの知識を持ちなさい!」

と来ましたからね(苦笑)。

 

は~い!という感じで購入し、

読み始めました。

 

少し長いですが、

まずは目次からご紹介致します。

 

【特別対談01】

「日本病」克服の唯一のカギとは?

 ーあえぐ日本の今と明日を徹底討論

 ジャック・アタリvs大前研一

 

01

ケインズ以降のマクロ経済理論はもはや通用しない

 ー小さな楽しいアイデアをたくさん積み重ねて

  国民心理を盛り上げろ

 

02

今、世界で本当に隆盛を極めている

 「クオリティ国家10」を見てこい

 ースイス、デンマークフィンランドシンガポール等々

 

03

アベノミクスよりすごい景気対策がある

 ー「お金を使ったら人生は豊かになるし、

   子供や孫からも感謝される」という方向へ 

 

04

下請けなのに、なぜ台湾企業は強いのか?

 ー中国語、英語、日本語の三カ国語操り

  世界のマーケットに通じている

 

05

新しい「日本のお家芸」を探せ!

 -アメリカと同じパターンで、

 日本も構造的な貿易赤字国なる可能性は非常に高い

 

06

世界の滞在型旅行業は自動車産業より市場規模が大きい

 ー違和感だらけの「一泊二食付き」から脱却し、

 「滞在する」発想を持て

 

07

「ヒット商品」が出ない本当の理由

 ー今、一番まともな生活をしているのは

 高校時代に成績が悪かったタイプ

 

08

なぜ日本人は、かくも覇気がなくなったのか?

 -諸悪の根源は、「競争させない教育」にある

 

09

「TPP農業問題」を解決するただ一つの道

 ー日本の企業や若い世代は、

 世界の農業最適地に飛び出せ

 

10

うなぎ上りに膨れ上がる国民医療費

 ー「病気を定義」で病院への入場を制限し、

 救急車の利用は早く有料化すべき

 

11

憲法九六条は占領軍の最悪の置き土産

 ー日本人一人一人がゼロベースの憲法を自分で書いてみよ

 

12

「都構想」「道州制」が世界マネーを呼ぶ

 ー新潟州が誕生すれば日本海側の中心地として繁栄が見込め、

 福岡都も面白い

 

13

「日本版一国二制度」の始まり

 ー中国では統制経済市場経済の共存で火を起こし、

 燎原の日の如く全国に広がった

 

14

日本の地方分権はずっと足踏みしてきた

 ー足りない人材は世界中から補えばいい

 

15

橋下徹大阪市長を嫌いな人は、なぜ嫌いなのか?

 ー反橋下派識者には二つのタイプがある

 

16

これが本物の「官僚改革」だ

 ー身分保障制度に切り込むのはもちろん、

 根源的な存立理由を吟味し直すべき

 

17

すべて腹芸と裏ワザで行われてきた外交交渉

 ーパンドラの箱が開いた今、

 政権は虚心坦懐に国民や周辺国と向き合え

 

18

福島第一原発事故の本当の原因

 ー原子炉の設計しそうにそもそも問題があった

 

19

日本人の被爆恐怖症は、なぜこんなに偏っているのか?

 ーCTスキャン二回で年間限度を超えることもある

 

20

知らないと危ない!「世界の宗教」の歩き方

 ーどんな国、国民にも琴線ならぬ”怒線”がある

 

【特別対談02】

80歳でエベレスト登頂、偉業の裏側

 ー挑戦心があれば、病気もケガも逃げていく

  三浦雄一郎vs大前研一

 

 

ふ~、書くのが大変だった…(笑)。

 

えっとですね、

読後の率直な感想としては、

やっぱり大前研一はスゲーって素直に思いました。

 

どの章を読んでもおっしゃる通り!って思いますし、

論理展開もパーフェクトと言っても過言ではないくらいで

だからと言って難解過ぎもせずに

普通の大人であれば充分に理解ができる。

 

政治も、経済も、ビジネスも、

消費税も、憲法改正も、景気対策も、

TPP問題も、道州制も、観光立国も、

官僚改革も、原発問題も、日本人論も、

我が国が抱えるあらゆる論点に切り込んでいますが、

そうだ、そうしようと思わず思ってしまう程です。

 

ただ10章の医療に関しては、

大前さん、医療だけは

そんな簡単にデータで割り切れるものじゃないよ…

と言いたいですが…。

 

まあその点を割り引いても

非常に勉強になる本です。

 

本書に書かれている論点について、

街の居酒屋で議論されるような国になれば

きっと日本は復活するのでしょうね。

 

そうでないから右肩下がりなのでしょうが…。

 

大前さんの言う通りの政策が実行されるならば

より良い社会になっていくように思うんですけどね。

 

正論だけでは世の中は動かないって事なのでしょうか。

それとも机上の論理は現場では通用しないのかな。

 

私にはわかりませんが、

ビジネスマンはこのレベルの知識を…はクリアしました。

 

若い頃は大前研一さんだけでなく、

天下国家について書かれた本を貪り読んでいたのですが、

気付けば最近は目線が下がっているように感じました。

 

これをきっかけにして、

もう少し我が国、

日本について学ぼうと思いました。

 

それでは、また…。

 

 

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