ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

50代からの選択 ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを研究し続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

はてなブログ

現状は完全な書評ブログとして

毎週日曜日に更新しています。

 

ですが私の本業の活動は

医師のキャリア支援なのですね。

それに関する情報は

下記リンク先にて発信しています。

https://gnet-doctor.com/ 

 

なにせ日常的に

キャリアプランについて考え続けていますので

本書のような年代別の人生論という本は

著者が魅力的なら読む事が多いです。

 

大前研一さんなら

いろいろ学びがありそうかなと思いまして。

 

本日のブログのタイトルは、
【 50代からの選択 

 ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか 】

といたしました。 

 

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本書をピックアップした理由

『 50代からの選択

 ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか 』

大前 研一 集英社文庫 を読みました。

 

もともと大前研一さんの構想力とか、

発想力はスゴイと思ってまして

時々、氏の著書は読んできてます。

 

そこで50代からの選択…。

私自身51歳になってますし

ジーネットという会社の社長にもなり

自分の幸せ、家族の幸せだけではなく、

社員の幸せ、クライアントの幸せ、

ステークホルダーの幸せ、

そして社会の幸せも考えていかねばなりません。

 

またキャリアプラン的には、

中堅からベテランの医師に対して

引退から逆算したキャリアプランが大切ですよ…と

アドバイスをする事も少なくないのです。

 

人生の後半をどう過ごすか?

このテーマには公私ともに関心が高いのですね。

 

いつも時空を超えた学びをくれる大前氏なら

今の自分にない着眼点があるんじゃないかと思い、

手に取った次第です。 

 

目次

第1章 拡がる世代間格差

第2章 日本の平均年齢50歳の時代

第3章 第2の人生に備える

 

感想

いつもの如く

大前節が炸裂するかと思いきや、

いや前半部分などは炸裂してるんですけど

後半部分は大前さんも丸くなったなあとか、

ただの堅物じゃなくプライベートは楽しんでるんだねとか、

都知事選挙の後は随分柔らかくなったんだね…など

社会情勢に切り込む感じとは違う

生の大前さんの声が聞けて面白かったです。

 

とにかく本書は50代のビジネスマンに

これからの人生をどうする?と問うています。

 

私の場合は50代の医師に…と考える訳ですが、

思っていたよりも

参考になる話しは多いように感じました。

 

長く大学病院や自治体病院でお勤めの先生や、

ずっと急性期病院で勤務している先生、

開業医として毎日忙しくされてきた先生などには

結構参考になると思われます。

 

アラフィフの皆さんは

ご一読されると良いかもしれません。

 

きっと個々それぞれ思うところがあり、

俺はこれからどうする?と

考えるヒントが得られそうです。

 

それでは私がグッときた箇所をご紹介します。

 

最初の10年は誰でも進歩する。

だが、そこから先進歩するのは、

努力し続けた人だけというわけである。

サラリーマン染色体に染まりながら、

それに抗って、

自分を活かす方向で努力をするというのは、

実は相当難しい。

(P.35)

 

変革期に新しいことを始めようとするときにものをいうのは、

古い知識や経験にしばられず、

それまでのやり方に疑問を投げかけ、

思い切って新しいものに懸ける行動力である。

(P.44~45)

 

世の中は変わったのである。

失うものをもたず、

しがらみにとらわれず、

狭く深くやったものが勝つ。

(P.53)

 

経営者には、

「寿命」というものがあると

僕は考えている。

それは「時代」「年代」「世代」によって形成された

世の中の価値観と密接に関わっているのである。

(P.57)

 

自分の人生設計を視野に入れながら、

これからの会社での時間を、

会社の見えない資産づくりに振り向けていく。

無理なくコツコツやっていけば、

それなりの成果はあげられるはずだ。

その成果を会社に無言でプレゼントしよう。

今、日本の会社に不足しているのは、

こういった縁の下の力持ちである。

(P.102)

 

それまでに積み上げたものを

「もったいない」と思ってしまったら、

オール・クリアボタンは押せなくなる。

守りに入ったらそのとたんに人生は負けだ。

(P.128)

 

等身大の自分を描き出すことは、

35歳では難しい。

若いうちは、

家族の期待や自分自身の期待がじゃまをして

等身大のつもりが

もっと大きなものになってしまうことが多いのだ。

でも、50歳ならできるはずだ。

50歳になっても

期待値が依然として高いままというのはまずい。

(P.135)

 

「とりあえず」はやめなさい。

これが人生を狂わせる。

(P.153)

 

50歳にできて65歳にはできないことは、

世の中にたくさんある。

だからこそ、今、

すぐに始めることをおすすめしたい。

(P.190)

 

一度屈辱を受け入れると、

人間こんなにも楽に生きられるのだ。

(P.194)

 

健康第一、疲労は決して蓄積させない。

人間50歳を過ぎたら、

ポンコツ車で高速道路を

長距離運転しているようなものだから、

絶対に無理しちゃいけないのだ。

(P.195)

 

評価

おススメ度は ★★★★☆ といたします。

 

51歳の私は目が開きました。

サラリーマンではないので、

まだしばらくは仕事中心の生活だろうけど

それを嫌々やるのではなく、

面白おかしく働く術を手に入れたような気がします。

 

あと51歳の男が言うのは何ですが、

将来のために遊びを覚えておこうとも思いました。

 

読書以外に特に趣味がある訳ではないので、

まあ将来死ぬほど読書したいという願望もあるのですが、

それ以外のアクティビティも必要だなと感じました。 

 

本書で大前さんは

「成仏しなさい」という言葉を何度も使ってます。

 

大前さん自身は都知事選で負けて

成仏したと言ってますが、

出世の結果が見えてきた50代は

いつまでも競争にしがみつくのではなく

いっそのこと達観して

人生を謳歌しちまえ…という感じで言ってます。

 

50代ならではのアドバイスでしょうね。


全国の50代諸君、
本書は結構おすすめです。

 

もしかしたら人生を好転させる

きっかけになるかもしれませんよ。

 

今まで死ぬほどハードに仕事してきた方々には

特に読んで頂きたいです。

 

それでは、また…。 

 

 

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