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ジーネット株式会社の小野勝広です。
「医療の裏側でいま何がおきているのか」
大阪大学医学部医療経済経営研究チーム 編
ヴィレッジブックス新書 を読みました。
まずは目次をご紹介します。
はじめに 大阪大学医学系研究科長 遠山 正彌
第1章 ゼロからわかる社会保障
山田 章平
第2章 医療保険制度はこう変わった
厚生労働省 西川 隆久
第3章 医療をめぐる意見の対立
神戸大学大学院経済学研究科教授
小塩 隆士
第4章 診療所からの現場報告
前大阪府医師会理事 茂松 茂人
第5章 急性期病院からの現場報告
総合病院多根病院院長 小川 嘉誉
第6章 個人のニーズに合わせた
医療のデザインセンターを作る
大阪大学大学院医学系研究科教授・
中之島センター長 武田 裕
第7章 これが日本の医療の現実だ!
本田 宏
第8章 これからどうなる?日本の医療
京都大学大学院経済学研究科教授
西村 周三
第9章 医療問題に解決策はあるのか?
大阪大学大学院医学系研究科特任教授
跡田 直澄
どの章を見ても、
本来であればその章だけで
1冊の本が出来上がりそうな
重要かつ興味深い内容であります。
医療の管轄官庁である厚生労働省からも、
大学医学部の教授からも、
医療の現場からも、
そして経済学の側面からも、
錚々たるメンバー
より有益で率直な意見が出されており
偏りのない非常に勉強になる内容でした。
正直申し上げると私個人的な意見とは
相反する部分もありますし、
それはどうかなあと思う部分もありましたが、
このような多様な主張を1冊にまとめれば
致し方のない事ですし、
私などがどうこう言う資格はありません(苦笑)
医療の問題はあまりにも
複雑怪奇になり過ぎてしまっていて、
これも官僚の戦略かもしれませんが、
本来はもっと国民的な議論に
なって然るべきと思います。
何かをすれば問題解決…
となるような状況ではありませんし、
右肩上がりの経済成長を終えた我が国では
財政上の問題も大きくなってきており
待ったなしで取り組まねばならないのでしょう。
しかし厚生労働省の官僚は診療報酬改定など
小手先の策で何とか対応しようとしていますが、
すでにそれにも限界が近付いているように思えます。
自分が倒れた時、
家族が大病に罹った時、
親が死を迎えようとした時、
その時になって喚いても遅いですからね…。
我々一般国民がどんな医療を求めるのか?
それは実現可能なのか?
1人1人がもっと考えねばならないと思います。
そして考える為には知識が必要であり、
本書はその知識を得る為には最適で
非常にわかりやすく、
ひとつの意見に導くのではなく
多方面から考えさせられる良書と思いました。
おススメ度は ★★★★☆ と致します。
やはりまずは知らないと始まらないですもんね。
多くの方に手に取って欲しいなと思います。
それでは、また…。
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