ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

戦国風流武士 前田慶次郎

 

おはようございます。

 

医師が本業に専念できるように、

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ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

「戦国風流武士 前田慶次郎

海音寺 潮五郎 文春文庫 を読みました。

 

医師キャリア風流

 

私にとって前田利家は好きな武将の1人です。

 

織田信長のもとで

若かりし頃の秀吉と出会い、

槍の又左と呼ばれる程の勇名を馳せていた頃から

豊臣秀吉五大老として

徳川家康を牽制する晩年まで、

またまつ(後の芳春院)との仲睦まじくも、

ともに戦国の世を生き抜く姿にも好感が持てますし、

利長、利常と続く前田家の難局を乗り越えていく

生き様はすごく好きなのです。

 

無骨で、人望があり、律義者で、

武断派にも、文治派にも尊敬された重鎮。

 

苦渋の決断を繰り返しながらも

厳しい戦国時代を生き抜いた前田家。

 

いいっすよね~。

前田家の歴史って人生訓としても

すごく勉強になりますし、

乱世を生き抜く為の術が存在しますよね。

 

ってそれは前田家の本流の話し。

 

本書はその前田家の中でも

異質な前田慶次郎の話し。

 

利家の義理の甥らしいですが、

良く言えば風流人、

悪く言えば変わり者。

ただ私が知っているのはその程度…。

 

随分昔の事にはなりますが、

私は「花の慶次」という漫画を読んで

その記憶、知識くらいしかなかったので、

好きな前田家の異分子だし、

利家とはそりが合わなかったと言われるけれども、

いつか学んでみたいなと思い本書を手にしました。

 

しかし戦国の世に、

前田慶次郎のような人が存在できたのが

不思議であります。

 

前田家という

バックボーンがあったから…という面は、

少なからずあるのでしょうが、

本人はそれをも敬遠して浪人になり、

後に直江兼続に誘われて上杉家に入りますからね。

訳わからんですし、常識では考えられません。

 

ですがそれが魅力でもあり、

自由人、我が道を行く、と考えると、

よくまあ貫き通したものだ…と感嘆します。

 

また本書ではどこかで聞いた事のあるような

前田慶次郎ならではのエピソードも満載で、

人柄、人物像がよく把握できます。

 

前田利家を水風呂に入れたり、

天下人となった豊臣秀吉の面前で猿舞をしたり、

お寺の住職にゲンコツを食らわせたり…(笑)。

 

何だか歴史小説を読んだというよりは、

前田慶次郎という伝記を読んだという感じで、

面白おかしく読めてしまったのでした。

 

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

海音寺潮五郎さんの文章は非常に読みやすく、

日本語がきれいだなあと思いながら読めました。

 

ですが歴史小説的な面白さとは違い、

まさに前田慶次郎に煙に巻かれた気分です(苦笑)。

 

素直に前田利家や利長、利常を読んだ方が

良かったかも…

そんな気にされてしまいました。

 

それでは、また…。

 

 

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