ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

帰ってきたソクラテス

 

おはようございます。

 

医師のキャリアプランを軸にして

転職・開業・経営シーンを支え続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

最近、哲学が面白くてしょうがありません。

私は変わり者なのでしょうか?(笑)

 

ただ哲学を学ぶと

どう考えれば良いか?

どう生きていけば良いか?が

何となく見えてくるような気がするんです。

 

本日のブログのタイトルは、

【 帰ってきたソクラテスといたしました。

 

医師キャリア相談

 

本書をピックアップした理由

『帰ってきたソクラテス

池田 晶子 新潮文庫 を読みました。

 

以前に下記の本を読み書評を書きました。

ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け

 

これはソクラテスと悪妻と言われるクサンチッペが

現代的なテーマを通して

哲学を語り合う実に面白い本でした。

 

その際にも書きましたが

著者である池田晶子さんはこのソクラテスシリーズを

3部作として送り出しています。

 

上記の本が2冊目。

今回読んだのが1冊目。

もう1冊、「さよならソクラテス」という本があるので

こちらもその内に読みたいと思います。

 

なぜなら本書も非常に勉強になるとともに

こんなに楽しく読める哲学書は中々ないからです。

 

前回の書評ブログでも

他の2冊もいずれ読みたいと書いていましたが

やっぱり読んで大正解でした。

 

目次

・どう転んでも政治改革 VS.現職議員、議員志願の青年

・長生きしたけりゃ恥を知れ VS.老人福祉係

・テレビニュースで楽しい政治 VS.ニュースキャスター、視聴者

・おめでたいのは、おめでたいのか VS.侍従、ジャーナリスト

・時代はどこにあるのか VS.ジャーナリスト、評論家

・ひとりで生きろ VS.エコロジスト

・性がすべてか VS.フェミニスト、悪妻クサンチッペ

・誰が学者だ VS.旧学者、新学者

・流行らすことは偉いのか VS.マルチプランナー、トレンドクリエイター、コピーライター

・不平不満は誰に吐く VS.サラリーマン、その妻

・しくじったのは誰なのか VS.元左翼、評論家

・理想をもたずに生きてみろ VS.プラトン、実業家

・タダほど安い人権はない VS.人権擁護の会会長、ラスコーリニコフ

性教育がしたくって VS.性を語ろう女たちの会代表、悪妻クサンチッペ

・差別語死すとも、自由は死せず VS.作家

・死語にも差別があるなら救いだ VS.イエス、釈迦

・人生は語れない VS.老人、その孫

・自分で死ね【 ソクラテスの遺言① 】 VS.尊厳死の会会長

・生きているのは君なのか【 ソクラテスの遺言② 】 VS.脳死臨調委員

・死ぬのは誰だ【 ソクラテスの遺言③ 】 VS.検視官

 

感想

前回読んだ本はソクラテス

悪妻クサンチッペの対談のようなスタイルでしたが、

本作はソクラテスと議論する相手が面白いです。

 

上記の目次に書いてありますが、

政治家、福祉従事者、ニュースキャスター、

ジャーナリスト、エコロジスト、フェミニスト

学者、クリエイター、サラリーマン、左翼、実業家、

人権擁護の会会長、作家、老人、尊厳死の会会長、

脳死臨調医員、検視官などは

社会問題を哲学するのに良い相手ではありますが、

何とプラトンラスコーリニコフ、イエス、釈迦まで

まあ想像の世界ですからいいんですけど(笑)、

ちょっとやり過ぎじゃね?というほど豪華なラインナップです。

 

しかしその会話が実に面白く、

そしてじっくりと考えさせられるのです。

 

哲学をここまでわかりやすくしてくれる

著者の技量に感心するとともに感謝しますし、

思考の良いきっかけとなる事は間違いありません。

 

それじゃ、生よりも死の方が「よい」と言える根拠は何です?

根拠は、ない。

生と死とを比較することは、絶対にできない。

しかし、生と生とを比較することなら、できるんだ。

(P.33)

 

やはり哲学と言えば生と死。

医療に従事されていると

現実として生と死に直面する訳で

皆さんそれぞれの考えをお持ちの事と思います。

 

決して答えのあるものではないと思いますが、

こうして生と死、生と生を言葉にする事で

自分の死を考えてみたり、

生と死の狭間を思ってみたり、

私自身の中でも様々な思いが去来しました。

 

私が存在する時には死は存在せず、

死が存在する時には私はもはや存在しない。

 

我未だ死を知らず。

焉んぞ生を知らんや。

(いずれもP.228)

 

このように生や死を考える際には

哲学的なアプローチが必要不可欠ではないかと

私は思います。

 

実際に看取りに苦しむ先生や

不治の病の患者にどう対応すべきか悩む看護師さんなど

今まで医療現場での生と死に直面し

心を惑わされている方々とも出会いました。

 

最近では医療哲学という分野の学問も

できているようですが

やっぱり哲学って難しいんですよね。

 

哲学は必要。

でも何だか難しそうで手が出ない。

 

そんな方には本書を絶賛おススメします。

 

生と死だけではなく、

民主主義、福祉、メディア、時代、環境、女性差別

学問、流行、イデオロギー、人生、人権、性、

差別、尊厳死脳死など、

現代社会に存在する様々な問題を哲学してます。

 

とても読みやすい本なので

哲学に苦手意識がある方にもお勧めです。

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点です。

 

前作も満点でしたので

私はこのシリーズが余程好きなようです。

 

ある意味ではパターン化していて

飽きがきてもおかしくないのですが、

なぜか心地いい。

 

ソクラテスがあらゆる問題を論破するのですが、

論破したのにわからないとか、

相手を屈服させながらも同調したり、

この世は何と複雑なものか…と

生きる難しさを感じます。

 

しかし哲学なき人生など

あまりにも表面的とも言えますし、

「我思う故に我あり」のように

答えがわからない問題は人生において

あまりにも多い訳ですよね。

 

中途半端にわかった気にならないで

わからないものはわからないと認め、

考え続ける事も人生においては大事だと思います。

 

読後、私の胸には様々な思いがあり、

若干頭の中も混乱しています。

それだけ情報量が多いというか、

考えるべきこと、

考えた方が良いこと、

考えなきゃいけないこと、

そういうものがドサッと降ってきました。

 

時々本書を読み直しながら

人生を謳歌するために

哲学を学び続けたいと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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