ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

明治人物閑話

 

おはようございます。

 

読書がライフワークになっている

医療業界のコンサルタント

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

別に自慢できるほどではありませんし

私以上の読書家の方は多くいらっしゃいますし

決して比較できるレベルでないのは百も承知ですが、

子供の頃からわりと本を読むのは好きでした。

 

自分では読書家の1人と自負しています(笑)

 

今でも記憶にあるのは

小学生の時に家の近くにあった児童館で

頻繁に本を借りてきて

星新一さんや江戸川乱歩シリーズを

貪るように読んでいたことです。

 

その後、中学、高校、大学は

野球部に所属し

頭の中まで筋肉のような生活を送ってしまいましたので

しばらく本から遠ざかってはしまったのですが、

20才くらいから徐々に読書熱が復活し、

社会人になってからは

どんなに少なくとも週に1冊は読んできました。

 

イチ時期は遠距離通勤をしており、

片道2時間30分くらい掛かっていましたので

この頃は往復で1冊読み切ってしまうこともありました。

 

この頃から早くも30年以上が経ちますが、

不思議なことに読書熱は冷めません。

 

ここしばらくは年間60~70冊くらい読んでいますので

我ながらよく続いているなと思いますし、

自分の人生を

とても豊かなものにしてくれていると思っています。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 明治人物閑話 】 です。

 

 

本書をピックアップした理由

『 明治人物閑話 』

森 銑三 中公文庫 を読みました。

 

前述したように

かなり本は読んできたつもりです。

 

ただどうしても仕事がらみの本が多くなりますし、

自分を成長させたい思いも強いので

哲学、歴史などには頻繁に手を出すのですが

あまり手が出ていない分野があるのも確かです。

 

そのひとつが「文学」です。

 

別に苦手意識があるわけではなく、

時々は読んでもいるのですが

他のジャンルと比較すれば

かなり少ないと言わざるを得ません。

 

仕事を引退したら文学三昧するか…とか考えていますけど

まだまだ先のことです。

 

本書は何で知ったのかは忘れましたが

なぜかピンと来たのですね。

 

スマホのメモアプリに入れておいて

神田の古本祭りとか、

ブックオフなどでずっと探していたのですが

なかなか出会うことができなくて…。

 

Amazon楽天でも探していたのですが

ようやく、ようやく購入することができたんです。

 

ただ何となく憧れみたいなものがあって

よ~し文学に触れるぞと思い

かなり楽しみにしながら読み始めたのでした。

 

目次

森鴎外

石光真清二葉亭四迷

夏目漱石

成島柳北

福地桜痴平家琵琶

饗庭篁村の劇評

斎藤緑雨

陸羯南遺聞

田岡嶺雲

渋川玄耳

結城無二三

石井白露と上司小剣

奇人呉山堂玉成

団十郎と高助・訥升父子

五代目菊五郎と人力車

七世市川団蔵の芸談

名優尾上松助

三遊亭円頭

談洲楼燕技の天才

文筆家悟道軒円玉

二世市川左団次

 

感想

う~ん、う~ん、これは難しい。

いや難しいというか

私自身の知識があまりにも足りずに

よくわからないままに

読み終えてしまった感があります。

 

そりゃ森鴎外夏目漱石二葉亭四迷くらいは

そこそこの知識は持っていますけど、

成島柳北福地桜痴くらいが

ギリギリちょこっとだけ知識があるというレベルで

他の方々はほとんど知りませんでした。

 

自分の無知を思い知らされることになりましたが、

著者である森銑三氏の文才とでも言うのか、

それぞれの人物の描写の仕方がすごく面白くて

訳の分からないままに読み進めてしまいました。

 

そして読後の今、

もうほとんど覚えていないというか(笑)

何ら身につかなかった自分を恥じていますが

まあこれも良い経験かなと

自分を慰めている状態です(苦笑)。

 

いいのです、これで。

もともとそんなに頭のいい方ではありませんし、

文学について知識が少ないことは

きちんと自覚していますので

これはこれでいいのです。

 

たぶんこれからも懲りずに

時々は文学系の本を読んでいきます。

 

しばらくはわかっていることよりも

わからないことのほうが多いでしょう。

 

それでも何冊か読み続けていくことで

少しずつ、少しずつ知識が積み上がり

きっと10年、20年後には

偉そうに語れるくらいまで行けるのではないかと

自分を叱咤激励します。

 

それと本書においては

「明治」という時代の息吹を感じることができて

何だか心地よかったです。

 

歴史好きの私としては

幕末から明治維新

その後の文明開化に至るまでに登場する

主要人物はだいたい抑えているのですが

文学者などは詳しく知りません。

 

御一新と言われるように

大きな社会変革が実現されたわけですけど

どうしても政治的な側面が強くなり、

そこにあるはずの民の暮らしであったり

それを元にした文学については

知識としてあまり持っていませんでした。

 

何となく時代背景のようなものを感じることができて

とても有意義でした。

 

著者がピックアップした人物たちの

それぞれのエピソードが

明治を赤裸々に表わしているように思えて、

西郷だ、大久保だ、木戸だ、という人物だけでなく

むしろ一般の世界が見えてきて

これはこれで知っておくべき歴史だなと痛感しました。

 

重ね重ね残念なのは

私自身の知識のなさですね。

 

知識があれば

もっと本書を楽しめたのに…と思いますし、

それでも読んだことには

いずれ価値が出てくるように感じました。

 

これからも勉強して

60代になった頃にまた読み返してみようと思います。

 

評価

おススメ度は ★★★☆☆ といたします。

 

まあ星が付かないのは

本書の責任ではなく私自身の問題です。

 

ただ無知の知ではないですけど

知らないことを知れたことには価値がありそうです。

 

世の中には

まだまだ知らないことがたくさんあるからこそ

勉強意欲や学びたい思いが強くなります。

 

自分自身がどこまで文学にのめり込めるのか。

楽しみにしながら読書を続けます。

 

それでは、また…。

 

 

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