おはようございます。
医師の転職、開業の情報提供をしている
医師転職相談センターを運営する
ジーネット株式会社の小野勝広です。
「呪いの時代」
内田 樹 新潮文庫 を読みました。
本書はある医師からおススメされて
関心を持ちました。
正直、タイトルを聞いた時には
「え??」と思ったのですが
いやはや読んで良かったです。
本書をご紹介してくれたその先生は…
内田先生は新しい概念を提唱するのではなく、
みんなが何となく心の中で感じているけど
上手く表現出来ない事柄を、
物の見事にズバッと表現してくれます。
読むとわかりますが
「そう!そう!それが言いたかったんだよ〜!」てな感じです。。
まさに「快刀乱麻を断つ!」です。
とおっしゃっていたのですが、
まさにその通り!
なるほど…、フムフム…、
ここでそういう言葉を使うのか…、
そういう考え方もありか…、
その言い回しはスゴイな…、
そんな歴史的な事件と結びつけるのか…、
などなど、非常に勉強になりました。
実は、私は内田樹さんの著書は
本書が初めてです。
読みながら、
何でもっと早く
この人の存在を知る事ができなかったのだ…と、
後悔と情けなさを感じました。
それくらいに主張に力がありますね。
そして知的快楽とでも言うのでしょうか?
そういうものを感じさせてくれます。
まるで自分が頭が良くなったように
感じてしまうんです(笑)。
我々の社会に蔓延る
マイナスの仕組みやルール。
人々の悪意。
まさに呪い…と言うしかない状態のようにも
感じざるを得ないですが、
その中でも人間の絆を中心にして
どう考えるべきか?
どう生きるべきか?
を教えてくれます。
読みながら、ああそうだな…、
おっしゃる通りだな…。
そう噛み締めておりました。
最後に目次をご紹介します。
Ⅰ 日本のことを考える
第1章 呪いの時代
第2章 「祝福」の言葉について
第3章 「後手」に回る日本
第4章 英語が要らない奇跡の国
第5章 「婚活」と他者との共生
第6章 「草食系男子」とは何だったのか
第7章 「日本辺境論」を超えて
第8章 これからを生き延びる智恵
第9章 神の言葉に聴き従うもの
Ⅱ 未曽有の震災の後に
第10章 荒ぶる神を鎮める
第11章 戦争世代と科学について
と、このようになっております。
もうどの章を読んでも
学ぶ事ばかりです。
おススメ度は ★★★★★ と
もちろん満点と致しますが、
本音を言うと
あと3つでも5つでも足したいくらいです。
私は割と本を読むので、
今まで何千、何万という本と
出会ってきました。
本書はその中でも
間違いなく5本の指に入る名著であります。
あまり再読はしない私ですが、
本書は必ずします。
何か月か、何年か経った時に
是非もう1度読みたい。
そして内田樹氏の他の著書も是非読みたい。
この本をおススメしてくれた
冒頭の先生には物凄く感謝しております。
最高の出会いを頂きました。
そして当ブログをお読みになった方が
1人でも多く本書を手に取り、
それぞれの感じたことをプラスに転換していけば
これは立派な社会貢献だなとも思います。
ホント、それぐらいに素晴らしい本でした。
超絶おススメ致します。
それでは、また…。
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