ある読書好き医療コンサルタントの書評ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

ライフシフト 100年時代の人生戦略

 

おはようございます。

 

毎日の読書が欠かせない

医療コンサルタントとして学び続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

人生100年時代の到来と言われますが

それほどの現実味はないですし、

危機感を感じている人は

それほど多くはないのではないかと思います。

 

しかし何事も備えあれば患いなしです。

 

そろそろ本気で自分が60歳になったら…

70歳になったら…

80歳になったら…

90歳になったら…

100歳になったらの事を考えておいた方が

良いかもしれませんよ。

 

本日のブログのタイトルは、

ライフシフト 100年時代の人生戦略 】

といたしました。 

 

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本書をピックアップした理由

ライフシフト 100年時代の人生戦略』

リンダ・グラットン アンドリュー・スコット

東洋経済新報社 を読みました。

 

以前から読みたいと思っていた本です。

 

おススメして下さる方もいらっしゃいましたし、

他の本を読んでいた時にも推薦されていました。

 

スマホのメモアプリにも

しっかり入れておいたので

いずれ読む運命ではあったのですが、

なかなか機会がなく…。

 

このまま時が流れてしまってはイカンと思い、

本書を買うためだけに本屋に行き、

本書だけ買ってきて、

その日から読み始めたのでした。

  

目次

序章 100年ライフ

第1章 長い生涯ー長寿という贈り物

第2章 過去の資金計画ー教育・仕事・引退モデルの崩壊

第3章 雇用の未来ー機械化・AI後の働き方

第4章 見えない「資産」-お金に換算できないもの

第5章 新しいシナリオー可能性を広げる

第6章 新しいステージー選択肢の多様化

第7章 新しいお金の考え方ー必要な資金をどう得るか

第8章 新しい時間の使い方ー自分のリ・クリエーションへ

第9章 未来の人間関係ー私生活はこう変わる

終章 変革への課題 

 

感想

いや~読み甲斐たっぷり。

内容もズッシリ。

実に幅広い領域をカバーしており、

とても興味深く感じました。

 

今回は私がグッと来た箇所の紹介が

とんでもなく多くなってしまいましたので、

感想については簡潔に。

 

著者が何度も言う

3ステージ(学ぶ、働く、引退)の終焉に関しては

もうすぐそういう時代が来るかもしれないと思いました。

 

これは長寿化だからではなく

私たちの価値観が多様化され、

みんな一緒ではなく、

個々の夢や希望を実現させようと思えば

3ステージのような大雑把な切り分けではなく、

もっともっと細分化するだろうと思いました。

 

それと将来に備えて

資産を蓄積すべきというのはその通りですが、

有形資産と無形資産という形で分類し

無形資産の重要性を説き、

なおかつ無形資産こそが

今後の有形資産に影響するという考えは

実に面白く思いましたね。

 

金、金、金の世の中で、

多くの金を得て幸せに見える人は

そんなに多くないですし、

結果的に金で失敗したり、

金を得るところまで行かなかったり、

お金とのスタンスは

その人の人生に大きく影響を及ぼします。

 

そこに無形資産という概念を入れると、

お金に対するバランス感覚が良くなる気がしました。

 

はい、それでは以降は

私がグッと来た箇所のご紹介です。

今回はボリュームがありますよ。 

 

長寿化を恩恵にするためには、

古い働き方と生き方に疑問を投げかけ、

実験することをいとわず、

生涯を通じて

「変身」を続ける覚悟をもたなくてはならない。

(P.7)

 

人々の寿命が短く、

労働市場の変化が比較的小さかった時代には、

20代で知識とスキルを身につけ、

その後は知識とスキルへの本格的投資をしなくても、

キャリアを生き抜けたかもしれない。

しかし、労働市場が急速に変化するなかで、

70代、80代まで働くようになれば、

手持ちの知識に磨きを掛けるだけでは

最後まで生産性を保てない。

時間を取って、

学び直しとスキルの再習得に投資する必要がある。

(P.24)

 

よい人生を送りたければ、

よく考えて計画を立て、

金銭的要素と非金銭的要素、

経済的要素と心理的要素、

理性的要素と感情的要素のバランスを取ることが

必要とされる。

100年ライフでは、

お金の問題に適切に対処することが不可欠だが、

お金が最も重要な資源だと誤解してはならない。

家族、友人関係、精神の健康、

幸福などもきわめて重要な要素とされる。

(P.24)

 

3ステージの人生に変わって登場するのが

マルチステージの人生だ。

たとえば、

生涯に二つ、三つのキャリアを持つようになる。

(P.25)

 

人生のステージが増えれば、

移行の機会も増える。

問題は、ほとんどの人が

生涯で何度も移行を遂げるための能力と

スキルをもっていないことだ。

マルチステージ化する人生の恩恵を最大化するためには、

上手に移行することが避けて通れない。

柔軟性を持ち、

新しい知識を獲得し、

新しい思考様式を模索し、

新しい視点で世界を見て、

力の所在の変化に対応し、

ときには古い友人を手放して

新しい人的ネットワークを築く必要がある。

こうした「変身」のためのスキルをもつためには、

場合によってはものの考え方を大きく転換し、

未来を真に見通さなくてはならない。

(P.26)

 

人生の選択に関しても、

「オプション」には価値がある。

人生が長くなれば、

変化を経験する機会が増えるので、

選択肢を持っておくことがいっそう重要になる。

100年ライフを生きる人々が選択肢を見いだし、

それを長く残しておこうとすることは必然なのだ。

(P.30)

 

20歳の自分がいまの自分をどう見るかではなく、

70歳、80歳、100歳になった自分が、

いまの自分をどう見るかを考えてほしい。

いまあなたがくだそうとしている決断は、

未来の自分の厳しい評価に耐えられるだろうか?

(P.37)

 

興味深いのは、

工業化以前の社会では

主に家庭が生産活動の場になっていて、

仕事と私生活がブレンドされていたということだ。

その後、工場が出現し、

さらにオフィスが出現したことにより、

必然的に仕事と余暇が明確に分離されるようになった。

しかし将来は、

新しいビジネスのエコシステムの中で働く機会が広がって、

その境界線が崩れ、

「ワーク」と「ライフ」が再統合されるだろう。

(P.96~97)

 

今日の人々は、

失われつつある雇用のことはよく見えているが、

当然ながら、

まだ生まれていない雇用は見えていない。

(P.102)

 

ロボットに雇用が奪われることを心配するより、

ロボットが労働力人口の縮小を補い、

経済生産と生産性と生活水準を保ってくれること

歓迎すべきだろう。

(P.112)

 

テクノロジーの専門家は、

社会で高賃金の雇用の数を維持することが

難しくなると主張する。

経済学者は、多くの敗者が生まれる一方で

多くの勝者も生まれると指摘しつつ、

テクノロジーの恩恵は

すべての人に等しく及ばない可能性があることを強調する。

両者の意見が一致するのは、

低スキル・低賃金の人たちを守るために

政府が社会保障を充実させる必要があるということ、

そして、これまで大勢の人たちの生活を支えてきた

職種の多くが消滅するということだ。

(P.116~117)

 

問題は、

なにが起きるかわからなければ、

なにかに対して備えることは難しいということだ。

(P.118)

 

100年ライフが当たり前になれば、

人生の早い時期に一度にまとめて

知識を身に付ける時代は終わるかもしれない。

テクノロジーが目を見張る進歩を遂げると予想される以上、

キャリアの初期に身につけた専門技能を頼りに

長い勤労人生を生き抜けるとは考えにくい。

古い知識を土台にした仕事に飽きたり、

テクノロジーの進歩により

スキルが時代遅れになったりする結果、

生涯を通して新しいスキルと

専門技能を獲得し続けることが一般的になるだろう。

(P.130~131)

 

企業の価値の多くは、

ブランドや知的財産権など、

目に見えない無形の資産が占めている。

(P.139)

 

人類学者が使う用語に、

「リミナティ」という言葉がある。

以前の立場を失い、

しかしまだ新しい立場に移行していないという、

宙ぶらりんな段階の曖昧さや

不確かさを表現する言葉だ。

(中略)

移行途中の人が「どっちつかず」の状態に

身を置くケースがしばしばあるという。

そのような状態は居心地が悪い。

古いアイデンティティは消えはじめているのに、

新しいアイデンティティがまだ確立されていないからだ。

過去の安定は失われ、

未来の成功は見えていない。

(P.158)

 

企業はフルタイムの雇用と賃金を提供し、

働き手は勤勉に、

理想的には引退まで同じ会社で働くー

そんな「契約」である。

このモデルの下では、

年長者の成熟が価値あるものとされ、

尊重されていた。

(P.159)

 

なにかが変わるときは、

なにが変わらないのかが重要な意味を持つ。

(P.163)

 

自分の行動が変わり、

好結果がもたらされたと思えば、

その人は新しい行動パターンを

自分のアイデンティティに組み込むだろう。

さらなる探索と適応に乗り出そうと

考える可能性もある。

(P.167)

 

マルチステージの人生を生きるためには、

これまで若者の特徴とされていた性質を

生涯通して保ち続けなくてはならない。

その要素とは、

若さと柔軟性、

遊びと即興、

未知の活動に前向きな姿勢である。

(P.224)

 

自分が何を望んでいるかを知らず、

人生設計がはっきりしていなければ、

長期の資金計画は立てられない。

(P.261)

 

自分の現在のニーズと

未来のニーズのバランスを取る必要がある。

ここで自問すべきなのは、

「70~80歳になったときの私は、

いま私が下している決断を評価するだろうか?」

という問いだ。

(P.263)

 

ハーバード大学 ジョン・キャンベル教授

アメリカ金融学会 会長スピーチ

市民が犯しがちな過ちのパターン

1、株式への投資が少なすぎること

2、株式投資をする際に

  「居所バイアス」の影響を受けやすいこと

3、勤務先企業の株式を保有しすぎること

4、値上がりしている資産を売却し、

  値下がりしている資産を保有し続ける傾向があること

5、投資資産を放置しがちなこと

(P.275~276)

 

高賃金の職に就いている人ほど、

仕事に満足していることがわかっている。

(P.299)

 

長寿化により

勤労人生が長くなる未来について考えるとき、

多くの人は、

1日8時間働いて週2日休む日々を

イメージしているかもしれない。

しかしそうした時間配分を

見直すべき時期に来ていると、

著者たちは考えている。

所得効果に関するケインズの考え方が

引き続き当てはまるとすれば、

今後は余暇時間がさらに増え、

労働時間はさらに減る可能性が高い。

(P.302)

 

柔軟な働き方を求める個人のニーズが高まれば、

全員を同じスケジュールで

長時間働かせたい企業のニーズとの間で

激しい衝突が起こるだろう。

明らかに、企業の発想と手法は

大きな変化を迫られることになる。

その変化がどのようなもので、

どの程度の速さで進むかを

正確に予測することは不可能だ。

(P.306)

 

長寿化が進めば、

それに合わせて時間の再構成が始まる。

人生の新しいステージが出現するだけでなく、

本書で論じたように、

1日や1週間の構成も変わる。

劇的な変化に思えるかもしれないが、

人類の歴史では、

過去にも時間の構成が大きく変わったことがあった。

産業革命期にも、

私たちは大きな変化を経験した。

(P.312~313)

 

マルチステージの人生が一般的になれば、

異なる年齢層の人たちが

同じ経験をする機会が生まれる。

(P.353)

 

人類の歴史の多くの時期、

私たちは生き延びるための戦いを強いられてきた。

寿命は短く、食料は足りず、

病気と暴力の脅威に

つねにさらされていたからだ。

しかし、(特に先進国で)寿命が延び、

暮らしが豊かになると、

多くの人がわが子に安全と教育を与えることができ、

働くことによって金銭面の安定を手にでき、

ある程度は余暇を楽しめる

引退生活を迎えられる時代が訪れた。

そして今後、人生がさらに長くなったとき、

私たちは3ステージの人生の

一斉行進型モデルから脱却し、

もっと多くの選択肢に向き合わなくてはならなくなる。

(P.358)

 

新しいロールモデルがたくさん出現し、

一斉行進型モデルが弱まる結果、

人々が否応なく自分の人生を

みずから選び取るようになるだろう。

そうした選択を通じて、

人々は自分についての知識を深め、

内省の能力をはぐくんでいく。

このような変化をもたらす要素は、

100年ライフの到来により大幅に強まる。

(P.359)

 

ものごとに習熟するためには、

満足を先延ばしできるかどうかが重要だ。

なんらかのスキルを習得しようと思えば、

長期の恩恵のために、

目先の快楽を

我慢しなくてはならない場合が多いからだ。

(P.363~364)

 

企業が変革に強く抵抗する理由はほかにもある。

複雑性を受け入れることには、

コストがともなう。

とくに経済状況が苦しい時期には、

標準化されたプロセスが好まれる傾向がある。

(P.376)

 

驚くべきなのは、

長寿化の時代に社会に訪れる変化の大きさと、

企業や政府が打ち出す対応の規模の小ささの落差が

あまりにも大きいことだ。

それにもまして驚かされるのは、

直面している課題への理解が

おおむね不足していることである。

企業や政府の対応が

「遅れを取っている」という表現では

手ぬるいくらいだ。

(P.393)

  

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点といたします。

 

・今が幸せならそれでいい。

・未来なんてどうだっていい。

・どうせなるようにしかならない。

 

こういう考えの方は

本書を読む必要はありません。

 

逆に言うと

こういう考えでない人は

すべからく本書を読むべきと思います。

 

別に私も本書の主張に

全面的に賛成ではありませんし、

疑問を感じるところもあります。

 

ただひとつだけ言えるのは

私が本業としている仕事の方での

人生設計、将来設計、キャリアプランという観点では

本書をまるで教科書のような…

お手本のような…

バイブルのような…

非常に示唆に富む内容です。

 

本書を読めばキャリアプランの意義がわかりますし、

なぜ未来を考えておくべきかがよくわかります。

 

ですから少しでも

未来を良くしたいと考えている方は

本書を読んだ方が良いと思います。

 

私自身もスゴく勉強になりましたし、

おそらく本書を読むことが

よい意味での人生の転機になると感じます。

 

さ、明日から切り替えだ。

 

それでは、また…。 

 

 

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