おはようございます。
毎日の読書が欠かせない
医療コンサルタントとして学び続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
私は何人か貪るように
読みまくっている作家さんがいるのですが、
適菜収氏もその1人。
え~、そんな言い回しある?と思う事もありますが、
ちょっと癖になるところがあるんですよね…。
さて今回はどうでしょうか?
今回読んだ書籍は
【 箸の持ち方 人間の価値はどこで決まるのか? 】 です。
本書をピックアップした理由
『箸の持ち方 人間の価値はどこで決まるのか?』
適菜 収 フォレスト2545新書 を読みました。
冒頭に申し上げた通り、
私は適菜氏の書くものは
非常に興味深く思っており、
今までも下記のリンク先にあるように
それなりに読んできているのです。
もちろん作品によって
良い悪いは多少あれど、
学ぶところが多かったので
見つけては読み続けているのですね。
さあ本作品はどうかな?と楽しみに
読み始めた次第でした。
目次
第1章 バカは箸の持ち方が変
第2章 マナー違反は人間失格
第3章 型を破るな、型にはまれ
第4章 食文化の破壊者たち
第5章 お客様は神様なのか?
感想
う~ん、う~ん。
面白くね~(笑)。
そりゃ確かに箸の持ち方は重要ですよ。
所作としても、作法としても
私たちは意識すべきだと思いますよ。
でもそれだけで1冊の本を書くには
無理があるっしょ。
しかも適菜氏らしく
時折交えてくれるのは有難いのだけど、
今までの作品と比較すると
ちょっと無理があるというか、
深みがないんですよね…。
期待が大きかっただけに
かなり残念です。
とはいえ
まあ多少なりとも学ぶところはありましたので…
恒例の私がグッと来た箇所をご紹介します。
現代人は自意識過剰で、
根拠のない自信を持ち、
万能感に浸っています。
だから素直に本当のことを認めることができない。
(P.5)
品とは、
相手の領分を侵さないことです。
(P.40)
教養とは、
価値判断と生き様の問題です。
そしてそれが
「生活秩序に関する精錬された生きた智慧」として
表れるということです。
(P.61)
そもそも言語で表現することができるのは、
ほんのわずかな領域に過ぎません。
感覚に関することは
ほとんど描写できない。
(P.77~78)
定法、定跡、定石…。
これが文明、文化の本質です。
だから、どこかに歴史につなぎとめておく動作を
身体に組み込んでおかないとまずい。
「守・破・離」という言葉もありますが、
型があるから型を破ることができる。
オリジナリティは近代に発生した幻想です。
(P.81)
偉大なものは、
偉大なものを維持しようとする
意志によって支えられます。
(P.121)
そもそも価値基準とは、
価値を評価する能力を持った人間が下すから、
価値評価たり得るのです。
(P.125~P.126)
市場の暴走は問題ですが、
市場原理がまったく機能しないのも困る。
(P.137)
自分が絶対に正しいと思っているかぎりにおいて、
人間は成長しません。
われわれは、常に間違える存在です。
(P.183)
今回は少なめですね…。
グッと来るところがあんまり…なのです(苦笑)。
評価
おススメ度は ★★☆☆☆ といたします。
私にしてはかなり辛めの採点です。
だって本作品は
何となくやっつけで書いた感じがして
しょうがないんですよ。
たぶん著者も大した苦労もなく
書き上げた気がするんですね。
これはアカン。
いくら新書と言えども
手抜きはイカンでしょう。
正直本作に関してはガッカリしました。
それでは、また…。
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