ある読書好き医療コンサルタントの「書評」ブログ!

年間60~70冊ほど読んでます。原則毎週日曜日に更新しますが、稀にプラスαもあります。本好きの方集まれ!

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

 

おはようございます。

 

毎日の読書が欠かせない

医療コンサルタントとして学び続ける

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

GAFA…。

 

多くの人が知っていて、

実際に利用もしていて、

でもその詳細までは掴んでいない。

 

そんな存在ではないでしょうか?

私だけかな?

いつの間にか私たちの生活に

スッと溶け込んだように思います。

 

ウィズコロナの時代になり、

私たちの生活や働き方は

否応もなく変わらざるを得なくなっています。

 

そんな中、GAFAの各社については

学んでおくべきだろうと考えて、

この1冊を選びました。

 

今回ご紹介する書籍は、

【 the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 】です。

 

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本書をピックアップした理由

『 the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 』

スコット・ギャロウェイ  東洋経済新報社 を読みました。

 

Google

Amazon

facebook

apple

 

おそらくこれらのいずれか、

また複数を日常的に使っている方は

かなり多いのではないでしょうか?

 

私はapple以外は

ヘビーユーザーです。

 

それなのにその成り立ちや

現状についてはあまり知らずにいるな…と。

 

少なくともあと数年は

絶対的な存在でもあるでしょうし、

もう少し知っておかねばならないと

危機感を感じながら

本書を手に取ったのでした。 

 

目次

1章 GAFA-世界を創り変えた四騎士

2章 アマゾンー1兆ドルに最も近い巨人

3章 アップルージョブズという教祖を崇める宗教

4章 フェイスブックー人類の1/4をつなげた怪物

5章 グーグルー全知全能で無慈悲な神

6章 四騎士は「ペテン師」から成り上がった

7章 脳・心・性器を標的にする四騎士

8章 四騎士が共有する「覇権の8遺伝子」

9章 NEXT GAFA-第五の騎士は誰なのか

10章 GAFA「以後」の世界で生き残るための武器

11章 少数の支配者と多数の農奴が生きる世界 

 

感想

実に、実に勉強になりました。

素直に読んでよかったと思いました。

 

GAFAのいずれの企業とも

全く接点がない人は

あまり多くないと思われます。

 

いつの間にやら完全にデジタル社会の

主役になってしまいましたね。

 

本書では四騎士と例えて、

すでに敵がいなくなった巨人として、

そもそもの各社のなりたちから、

私たちが気付いていない実像、

それぞれが抱えている課題、

さらなる発展を目指す次の世界など

まさに世界を牛耳る4社について

とても詳しく知ることができました。

 

それも誰もが知る表面的なことだけではなく、

各社の理念、ビジョン、思考や

マーケットや社会の中での役割、

私たち一般消費者向けにどう関わっているのかなど

簡潔にまとめられており、 

GAFAについて総合的かつ表の顔も、裏の顔も、

丁寧に記述されていて好感が持てます。

 

単なるGAFAの分析書ではなく、

GAFAが中心となる

近未来の社会への警報とも取れますし、

デジタル時代を生き抜くための必読書とも言えますし、

GAFAの行うカラクリを見抜くための教科書とも言えます。

 

ここまで成長した経営戦略や

創業者たちの経営手腕、

このあたりも学ぶべき点が多かったですね。

 

現代を生きる我々は、

GAFA抜きの生活は考えられないだけに

GAFAの実態を知る、

またデジタルエコノミーの実情や

GAFAの打ち出す未来像など

学ぶべき内容が目白押しでした。

 

それでは恒例の私がグッときた箇所を

ご紹介いたします。

 

100倍の資金を回収できる可能性が10パーセントあるなら、

絶対にその賭けをするべきなのです。

(P.68~69)

 

歴史的には大胆さが報われている。

おとなしいことには代償が伴う。

(P.70)

 

高級ブランドの5条件

1、アイコン的な創業者

2、職人気質

3、垂直統合

4、世界展開

5、高価格

(P.127)

 

ぜいたくの反対は

貧困と思っている人がいますが、

それは違います。

ぜいたくの反対は下品なのです。

(P.128)

 

テクノロジー企業は短期間で大企業になれるが、

長きにわたって存続することはまれだ。

(P.141)

 

フェイスブックはアマゾンより漏斗の上部にある。

フェイスブックは”何”を提案し、

グーグルは”方法”を提示し、

アマゾンは”いつ”それが手に入るかを教えてくれる。

(P.160)

 

成熟した企業をだめにするのは、

プロセスへの度を越した

執着であると強調していた。

(P.181)

 

歴史は繰り返さないが韻を踏む。

(P.289)

 

仕事のペースや

変化のスピードが速くなったせいで、

成功する可能性はとても小さくなってしまった。

成功する人は

その他大勢とは遠く離れた存在となる。

(P.362)

 

デジタル時代の成功者は、

次の変化を恐れるのではなく、

「こういうふうにしたらどうだろう」と

問いかけることができる人物だ。

作業工程やそれまでのやり方に執着することは

大企業の弱みであり、

キャリアにとっては致命傷だ。

(P.366~367)

 

そもそも競争に参加していなければ、

勝者にはなれない。

勝つためにはまずフィールドに出て、

リスクを背負い(顔を殴られるかもしれない)、

ときには失敗の屈辱に耐えなければならない。

それでこそ何かをなしとげられる。

競争には勇敢さと、

行動する意思が必要だ。

(P.373)

 

私が知る中でいちばん幸せな人は、

収入以下の生活ができる人だ。

そういう人は常に経済的な不安で

頭を悩ませる必要がないからだ。

(P.380)

 

世の中には思っていたほど

よいことも悪いこともない。

すべての状況や感情は通り過ぎる。

大勝利を収めても驕ることなく、

しばらくはリスクを避けた安全策を取れ。

平均値への回帰の力は強く、

幸運(その多くは純粋な運)は

どこかの時点でひっくり返る。

1つのベンチャー

大金を手に入れた起業家はえてして、

成功したのは自らの才能のおかげであり、

そんな自分は

さらに大きなことをするべきだと思い込む。

彼らがその後多くを失うのはそのためだ。

(P.386)

 

成功を目指すなら

他人の助けをあおぐ必要がある。

さらに自分より若い人を助ける癖をつけるべきだ。

年長者を助けるのはごますりである。

助けても相手から

それほど感謝はされないと思っておけば、

失望することもない。

多くの人を助けて種をまいておけば、

思いがけないところで報われることがある。

それに純粋にいい気分になれる。

(P.391)

 

評価

おススメ度は ★★★★★ と満点説いたします。

 

GAFAの恐ろしいほどの成長は

中産階級の空洞化となって現れており、

私たちは便利と暮らしやすい生活と引き換えに

いつ破綻してもおかしくない

現実に生きているとも言えます。

 

これは社会にとって

非常に危険な兆候ではありますが、

GAFAの成長は衰える兆候はありません。

 

かつてないほどの優秀な人材と

金融資本の集中は

私たちの社会をどう変えていくのか?

またどういう結末が待ち受けているのか?

まったく見えてきません。

 

だからこそGAFAを知っておくことは、

デジタル時代の未来を予測することであり、

自分自身の経済的安定を築くための

大きな基盤となっていくでしょう。

 

実はGAFAを利用すればするほどに

自業自得、

自分で自分の首を絞めているのかもしれません。

 

しかしGAFAを避けた暮らし、仕事が

果たして成立するものなのか?

1度味わった利便性を捨てられるものなのか?

 

もしかしたら私たちは

とんでもない分岐点にいるのかもしれません。

 

本書は前半のGAFAの解説、

そして後半のGAFAがもたらす社会への警報、

その中で我々は何をどう考え、

どのように生き抜くべきなのか?

 

両者ともに非常に面白く、

勉強になり、

今後何を考えていくべきかを示唆していました。

 

絶賛おススメいたします。

 

それでは、また…。 

 

 

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